【ゴールデンカムイ聖地巡礼記⑦】2日目:それゆけ、網走監獄!編
こんにちは、サラミです!
ファンブックに本誌に、供給過多で満身創痍です・・・
金カムファンの皆様、強く生きましょう(握手)
飛行機での道内移動を経てサラミが向かったのはそう・・・
網走市です!
この記事には本誌の内容に関する記載はありませんので、
コミック派の方も安心してご覧ください◎
女満別空港~網走
AM5:00 、起床。
旅人の朝は早いです。
軽めの朝食を終えた後、新千歳空港温泉で朝風呂を堪能し身体を整えます。
すっかり元気になったら、ホテルのチェックアウトを済ませ、いざ空港へ!
雨の航路で女満別空港へ向かいます◎
※札幌から特急列車で向かうことも可能ですが、時間が惜しいので飛行機を利用しました◎
飛行機に乗って約50分で女満別空港に到着です!
ついにきたぞ~、網走~~~ッ!!!!
きえーーーい!!まずはソフトクリーム食べ・・・
空港でのんびりしている余裕はありません。
飛行機の到着に合わせて網走方面への連絡バスがやってくるので、
荷物を取ったら、すぐにバス停へ向かいます。
女満別空港から網走監獄へは交通機関で直接向かうことができないので、一旦JR網走駅に向かいます。
所要時間は約30分、サイト掲載がありませんが車内にGoToトラベルの地域共通クーポン取扱店舗のポップがありました◎
女満別空港↔網走駅の料金が920円、1000円のクーポンを利用した場合80円のマイナスが出てしまいますが、
小銭を崩す方が面倒に感じたので、ここで早速クーポンを利用しました。
クーポン便利だな~お得だな~と感心しているうちに、網走駅に到着。
せっかくなので、セルフタイマー発動ッ!!
映えますね。(!?)
駅から網走監獄へは網走バスさんが運行している定期観光バスで向かえますが、一日の運行数に限りがあります。
バスでのアクセスを検討している方は必ず事前に時刻表をチェックしておきましょう。
私は待ち時間なく効率的に巡りたかったので、私は駅からタクシーを利用しました。
運転手さんめちゃくちゃ優しかった・・・
それゆけ博物館網走監獄
網走駅からタクシーで約10分。
念願の博物館網走監獄に到着です◎
き、緊張してきた・・・!
まずは鏡橋を渡って窓口で入所手続。。。いや入館料を支払います。
ちなみに網走監獄博物館さんの公式サイトに10%オフになるクーポンがありますので、
博物館利用の際は事前にクーポンを印刷しておきましょう~!
また、スタンプラリーのQRコードが入場券販売窓口付近に掲示されています◎
網走監獄では門倉部長と白石をゲットできますよ~!
※QRコードは庁舎内にもありました。
可愛ーーーッ!!!!!
いざ、入館。
うわーッ!!!
地の果ての牢獄、網走監獄だァーーーーッ!!!
喜びを噛みしめながら、いざ博物館内へ!
パンフレットに散策マップが掲載されているので、そこに記された順序やおすすめコースに沿って巡ると良いかと思います◎
正門
まずは圧倒的重厚感に包まれた正門をくぐります。
こちら正門が登場する代表的なシーンは、
・第1話「不死身の杉元」(1巻)
酔った囚人が杉元にアイヌ殺害と金塊について話すシーン(回想)
・第117話「網走へ」(12巻)
・第126話「門倉看守部長」(13巻)
巻頭。門倉部長が正門前を歩いている
・第138話「喪失」(14巻)
杉元を救出し、正門から避難する際に倒れているインカラマッを発見、駆け寄ったタイミングで第七師団に囲まれてしまうシーン
といったところでしょうか。
そういえばインカラマッ、キロランケ、アシㇼパさんは、この正門の屋根に登っていましたね。
正門は網走監獄編では度々登場しますので、
隠れミッキー的な感覚でカウントしてみると面白いかもしれませんね!(何言ってんだこいつ)
せっかくなので、門倉部長&白石と同じポーズをキメてみました。
屈強な顔をしているので塗りつぶしたよ!
自身のセルフタイマー力に恐れ入るばかりでございます。
庁舎
門をくぐるとすぐに庁舎が見えてきます。
典獄室や会議室、各課の窓口として機能していた場所です。
第130話「誘導灯」(13巻)では犬童典獄がこの庁舎から出動するシーンが描かれています。
入り口より向かって右手には売店がありまして、こちらには杉元とアシㇼパさんのパネル、野田先生の色紙(白石)、コラボポスターが展示されています◎
「きたきたぁ~ッ!!!聖地だぁ!」と気分は囚人狩りDJアゲ太郎です!(?)
左手は囚徒が切り開いた北海道開拓の歴史、博物館内の重要文化財を紹介する展示コーナーとして利用されています。
以下、サラミのちょっとした語りパート(?)
明治期、ロシアの南下の脅威への備えが急務であった政府の施策に道路建設が挙げられます。
反乱士族や思想犯を収容する場として道内には集知監(刑務所)が設置され、彼らの労働力を以って道路開設が進められていきました。
網走監獄は1890(明治23)年に釧路集治監から送られた囚人によって建設された監獄で、翌年には千人超の囚徒が収容されます。
ここに収容された囚人は、北見⇔網走間を結ぶ163kmの道路建設に従事させられ、突貫工事での作業を推し進めた結果、わずか8か月で道路(中央道路)を完成させました。
厳しい自然環境、不当な労働条件、逃亡防止のためにつけられた鉄球付きの鎖、
こうした過酷な環境での労働は多くの囚人の命を奪いました。
中央道路の開通と道東の発展の礎は、多くの命の上に形成されたと言えます。
かなりざっくりですが、道内の集治監を含めた網走監獄の設立経緯です。
詳細は現地であったり、博物館の公式サイト等から確認してみてください◎
その場所・施設がいつ、どういう経緯で誕生したか。
赴く場所の根源を探ることで、聖地巡礼はもっと楽しくなります!
職員官舎
第126話「門倉看守部長」(13巻)にて、門倉部長の宿舎として登場します。
広さは9坪、間取りは1LDKで網走川河畔に176戸建てられていたそうです。
―「いらっしゃい、予定通りだな」
門倉部長の声が聞こえます。
これを幻聴と呼びます。
裏門を抜け、刑務所水門を横目に次の場所へ向かいます。
水門横にクチャ(仮小屋)作って鮭の賄賂を贈りたくなりますね。
釧路地方裁判所網走支部法廷復元棟
こちらは釧路地方裁判所網走支部が新庁舎建設に伴う旧庁舎の取り壊しに際して、
単独法廷合議室、合議法廷、仮監置室および勾留質問室を譲り受け、復元・保存したものです。
第85話「恋路いくとせ」で、白石がこれまでの脱獄の回想のなかで、裁判所で判決(?)を言い渡されるシーンが登場しますが、こちらの復元棟では裁判官の法服を近くで確認することができます。
飾り刺繍の色と桐花の数で所属やステータスが分かる仕組みになっているそうです。
詳しくはこちら⇒異形の装束 〜明治期の擬装束〜
刺繍が見事です。
建物は明治村にて保存管理されている宮津裁判所がモデルですので、
復元棟が金カム作中で何かのモデルとなった訳ではないものの、
法服という細かな点から、杉元達が生きる時代を感じ取ることが出来ます。
こちらは監置室。
「誰?ねえ・・・誰なの?!」
ものすごくアバンギャルドな女性が監置室にいらっしゃいました。
私の心の中の二階堂がざわざわしてしまいました。
監獄歴史館
続いて向かったのが監獄博物館!
こちらでは網走監獄の囚人が担った中央道路の開削工事にまつわる展示がメインテーマとなっていますが、
設立当時~現在の網走刑務所に至るまでの囚人の暮らしに関する資料も展示されており、見どころが盛り沢山です!
また、館内中央はシアターとなっており、囚人たちの苦難の歴史を7分の映像から感じ取ることが出来ます。
資料のごく一部
私も開削工事に携わる囚人の生活を体験をしてきたよ。
過酷すぎて泣いちゃった・・・。
入口付近に網走監獄入獄写真という写真機がありましたので、
入獄記念に撮影してみました(照)
圧倒的なで肩ァ!
舎房及び中央見張所
続いてはこちら。
ついにやってきました・・・
五翼放射状平屋舎房---ッ!!
デザイン性を損なうことなく、機能的な要素を追求した設計、
美しさに圧倒されます・・・
天井から差し込む自然光が木材や赤煉瓦の温かみを引き立て、
一瞬監獄であることを忘れてしまいそうになります。
現地でしか得られないもの、気付けないものはたくさんある。
正に、野田先生のこの言葉の通り。
自分の足で訪れて、その目で確かめる、「体験」があってこその発見が沢山ありました。
・・・さてさて、五翼放射状平屋舎房について簡単に説明を。
この舎房は1912(明治45)年に建てられました。
中央見張所から放射状に五つの舎房が連なっており、360度どの角度からでも監視できるようになっています。
これはベルギーのルーヴァン監獄の構造をモデルとしているとのこと。
ちなみに現存する中央見張所は八角形ですが、金カムの作中では六角形で描かれています。
舎房には様々な工夫が施されており、斜め格子はその代表例として挙げられます。
巡回する看守にとっては監視しやすく、中にいる囚人からは向かいの舎房が見えない仕組みに。
また、換気経路を一定方向に整えることで、寒さの厳しい冬でも全体に暖房を行き渡られることが出来たそうです。
扉一つ、窓の配置一つとっても、機能面をもの凄く考慮した上で設計されていて、
近代建築は奥が深い!と改めて心を揺さぶられました。(近代建築好き)
それでは金カムで登場したシーンに合わせて振り返っていきましょう。
中央見張所
第129話「五翼放射状平屋舎房」(13巻)
―「今夜はほんとに風が強いですねぇ」
見回りから門倉部長が帰ってくるシーン
第132話「蹂躙」(14巻)
―「宇佐美!?」
若干画角が違うけど。
第133話「700人の凶悪犯」(14巻)
―「!?門倉部長殿ぉ!?」
門倉部長、見つかるッッ!!
宇佐美と熱い再会を交わすシーンですね(震え)
―「何なんだよ、そのホクロッ」
永遠に並走するホクロちゃんです(震え)
第四舎第六十六房前で杉元達と第七師団が対立する最中で
宇佐美は門倉部長を発見します。宇佐美の視点から考えると、
門倉部長は第三舎方面へ走っていったのかな。
―「おおおおおおおお」
舎房から出てきた囚人が駆け出すところ。
五翼放射状平屋舎房
第129話「五翼放射状平屋舎房」(13巻)
杉元・アシㇼパさん・白石が天窓から第四舎へ侵入、第六十六房のカギを開錠するシーン。
―「天窓さ、恐らく光をできるだけ取り込みたいから鉄格子をつけてないんだろう」
第132話「蹂躙」(14巻)
―ズカズカズカズカ
第七師団、第四舎に突入するところ。
撮影した場所がちょっと前過ぎました。
第133話「700人の凶悪犯」(14巻)
―「樺戸監獄で考案された火災時に作動される一斉開房装置だ」
門倉部長が宝具を開放・・・ではなく、開房装置を起動させるシーン。
中央見張所から外に避難するのではなく、第三舎房へ一目散に向かっている事から、
端から逃げるつもりは無くて、応戦する気でいたんですよね。
「新人・・・まだこの装置のこと説明してなかったっけ」って台詞、看守部長としての矜持を感じられて大好きです。
第134話「教誨堂」(14巻)
月島キックのコマ。15巻の表紙・裏表紙になったやつ。
23巻の宇佐美の表紙・裏表紙もになったね!
鯉登少尉応戦中のカット。
「第四」までわかるけどその後が分からない・・・!
六十六房に一番近い番号の辺りかな~、なんて想定して撮影。
その他
13巻、14巻を持参していた私が網走監獄編の各コマを見ながら撮影したのは大体こんな感じです◎
もっと頑張れたと思うけど、ずっと興奮していて色々すっ飛んじゃった!(馬鹿すったれ)
一つ言えるのは、網走監獄編の聖地巡礼を余すことなく実行するには物凄い時間と事前準備が必要ってこと。
作中のシーンに忠実ではないけどその他諸々の写真↓
外観
肩外して脱出できるサイズの通気口とは思えない・・・!w
内観
その他
せっかくなので、ここでもセルフタイマーで記念撮影。
※リュックにカメラ置いて撮ってるよ!
なんやこの激エモ写真。
これだけめっちゃレタッチしてるやん
教誨堂
興奮冷めやらぬまま、次に向かったのが教誨堂。
教誨堂は僧侶や牧師が受刑者に人の道を説き、更生へと導くための場所でした。
和洋折衷建築で、庁舎、二見ヶ岡刑務支所、舎房及び中央見張所と同じく重要文化財に指定されています。
ゴールデンカムイでは
・白石がシスターと出会うシーン(9巻)
・土方さんVS犬童典獄(14巻)
上記の回で登場します。
今回は持参していた14巻の描写を参考に見学しました◎
第133話「700人の凶悪犯」
―「来た・・・!やはり教誨堂だった」
犬童典獄が中に入るシーン
第134話「教誨堂」
土方さんと都丹さんが犬童典獄の後を追って潜入します。
―「俺が犬童の目をぶち抜いてやる」
都丹さーーーーーーん!!鉄球痛ァ!!!
第135話「鎖デスマッチ」
土方さんVS犬童典獄
見開き・横割りのコマの背景はこんな感じ?
次ページ、土方さんがよろめくシーン。
土方さん、血を使った目眩ましから会心の一撃。
元々の戦闘力も高いけど、知略を巡らせ仕掛けて倒すところに土方さんの魅力を感じます。
幕末の動乱を生き抜いた者ならではの戦い方って感じで、他のキャラと一線を画している気がする。
うーん、語彙力がなくて上手くまとめられない。
せっかくなので(出た!)、ここでもセルフタイマーを使って記念しゃし・・・
失敗しました。
その他
聖地巡礼とは直接関係ないけど印象的だった場所。
訪れたタイミングが良くて、紅葉が綺麗でした◎
館内にあちこちに設置されている看守のマネキンが、絶妙に現代風です。
妙だな・・・(CV.某名探偵)
反省点
バスの時刻との兼ね合いもあって15:30に博物館を後にしたのですが、
あろうことか
・高見張(尾形が杉元とウイルクを狙撃した場所)
・独立型独居房(樺戸集治監で白石がぶち込まれた独居房のモデル)
の写真を撮らずに立ち去ってしまいました・・・!
なお独立型独居房の隣にある煉瓦造り独房は撮った模様
さ!ら!に!
監獄食、食べ逃しました・・・!
入館前に食堂のラストオーダーの時間(14:30)を確認したにもかかわらずこの体たらく。
この馬鹿もーーーーーーーん!!!!
サッポロビール編・開拓の村編に比べて資料の作り込みも甘かったと痛感。
持参した漫画ありきで見学したけど、次行くときはちゃんと事前に資料をまとめておこう!
また来るって心に決めてるから、その時に同じこと繰り返さなければいいんだ!
さいごに
館内全てをじっくり見学すること5時間。
「え?そんなに長居してるの??」と思うでしょう。
なんと、これだけ滞在しても
「ふええ><時間が足りないよぉ~」
ってなります。
勿論、見たいところだけサラッと見て帰ることも出来ますが、
北海道開拓の歴史、最果ての地網走に監獄が誕生した経緯、
囚人達が担った道路の開削工事について・・・
館内には上記にまつわる歴史資料が多数展示されています。
物凄いボリュームですが、じっくり時間をかけて網走監獄の歴史を感じ取ることをおすすめします。
長くなりましたが、網走監獄編はこれにて終了!
次は厳寒の網走監獄を体験するんだ・・・!